『第10話「嵐の前の静けさ!?」』
がこの世界に来てから二週間が経った。
城の生活にも慣れ、行きたい場所へも迷わず行けるようになったし、女中とも親しくなれた。
楽しい毎日を送っているがその一方で、元の世界に戻る方法は全く見つからず
寧ろの頭から忘れ去られていた…。(あかんやん)
「んー今日も良い天気ー」
背伸びをしながら部屋を出た。
すると城の雰囲気がいつもと違う事に気づく。
・・・?
何か空気が張りつめてるような…気のせいかな?
「もうすぐ戦が始まるんだよねー」
「うひゃっ!」
突然天井から現れた佐助。
いつも突然出てくるもんだから心臓に悪い。
「あーびっくりした…佐助…戦って…?」
「軍神と言われる上杉謙信と近々又やりあうっぽいんだ」
上杉…あぁいつも薔薇まき散らしてる人か…。
と言う事は川中島の合戦になるんだよね?
「ここんとこ偵察してばっかで休む暇も与えてくれないし…
全く人使いが荒い主を持つと大変だ」
やれやれ・・・とため息をつく佐助。
よく見るとあまり寝てないようだ。
忍も大変なんだなぁと思った。
「戦って事は…人が沢山死ぬんですよね…」
「そりゃまぁ…」
最初この世界に来た時に、初めて兵士の死体を見たあの日の事を思い出した。
どんな理由であれ人が死んでいる所は見たくない。
しかも今回の戦で相手にするのは毘沙門天を崇拝する軍神・上杉謙信。
その傍らにはかすがと言う剣もいる。
史実では最終的に上杉軍が敗退すると書かれてあったがやはり心配だった。
「無茶しちゃ駄目ですよ?」
「はいはい♪」
わざわざ心配してくれるなんて嬉しいなーと思いを抱きしめようとしたが…
「佐助ー!!!」
ドーン!!!
突進してきた幸村に阻まれた。
「ぐはっ!」
佐助の体が弾き飛ばされ、宙を舞う。
そして何回かバウンドしていた。
「さっ真田の旦那はこんなもんじゃねーぜ…」
「佐助〜今殿に何をしようとした〜?」
昨日のダークオーラ再来。
抱きしめようとしました♪なんて正直に言ったら命はない。
いいとこだったのに…と残念そうにしつつ、適当に誤魔化した。
「やですね旦那。ヤキモチですか〜?」
「某がいつ焼き餅を焼いた!?」
そっちの焼き餅かよ!
とことんこういうのには疎いんだからなー…。
「今回の戦ユッキーも無理だけはしないでね?ちゃんと帰ってきてね?」
「大丈夫でござる!必ず帰ってくるでござるよ!」
満面の笑みを向ける幸村。
自分の帰りを待ってくれる者がいると嬉しい。
「あたしにも戦える力があればお手伝い出来たのになぁ…
こっちに来てからお世話になりっぱなだし」
女でありながら戦場で活躍するかすがが、少しうらやましいと思った。
「そんなの気にしなくていいよ。ちゃんは今のままで充分」
「うー…そうですかぁ?」
「佐助の言う通りでござる」
幸村も頷く。
今のままで充分。
側にいてくれればそれでいいのだから。
そんな事を考える幸村は、まだ自分の気持ちに気づかず。
全くじれったいものである。
そして武田軍はまだ気づかない。
この戦で、ある者がふっつーに乱入してくるなど知る由もなかった。
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伊達ちゃん登場出来なかったー!!!!!!(悶絶)
じじじ次回は必ずや・・・!!!
嵐の前の静けさなのに結構騒がしいんですよね武田軍は(笑)
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