『第15話「やっと着きました。」』
「政宗様探しましたよ」
「Sorry、んな怖ぇ顔すんなって」
家臣である小十郎は、さっきまでずっと政宗を探していたらしい。
「急に姿を消すものだから心配しました」と眉間に皺を寄せながら小十郎は言った。
「何処へ行ってらしたのですか?」
「あーちょっとな」
曖昧に答えた政宗に小十郎もそれ以上深くは聞かなかった。
(しっかし面白い女だったな…)
政宗は先ほど会ったの事を思い出していた。
くるくる表情が変わって見ていて飽きない。
独眼竜と呼ばれ周囲から畏れられた政宗に、丸腰のまま平気で近寄り
あろう事か三日月を取っても良いか等と突拍子もない事を言う。
今までに会った事のないタイプだ。
「…ね。覚えておくか」
一方…
空が紅く光った。
そして、次の瞬間お館様が降ってくる。
轟音と共に地に降り立つが、物理的に無理があると言う事はこの際黙っておこう。
「幸村…分かっておるな?」
「分かっております…お館様!」
武田軍はいよいよ進軍を開始し、啄木鳥戦法を遂行し始めた。
ハァハァ…
息咳ききりながらも本陣を目指す。
一体どれ位の時間走り続けたのか。
森の中を走っていた為木の枝や草により、所々切り傷が沢山出来ていた。
だがそんな事を気にしている場合ではない。
一刻も早く佐助を本陣に連れていかなければ…!
がむしゃらに走り続けていると明かりが見えてきた。
武田軍のマークが見える。
本陣に着いたのだ。
伊達軍の本陣から武田軍の本陣までの距離は常人が走っても、
軽く3時間以上はかかるがは半分の時間で行けた。
見張りをしていた兵士がの姿を見つけて駆け寄ってくる。
「様!?何故このような所に…城にいたはずでは…!」
「そっ…その前にさ…佐助の手当て…を早く!」
佐助の状態はかなり酷く兵士は急いで薬箱を取ってきた。
「元保健委員は伊達じゃないわよyou see!?」
余談だがは去年まで保健委員をしていた為、怪我の手当てはお手のものだった。
手当てが終わり寝ている佐助を心配そうに見る。
やるだけの事はやった。
後は佐助の回復力にかける。
暫くすると佐助が少しだけ動いた。
目を覚ましたようだ。
「さっ佐助!」
「う…俺夢見てんのかな?」
「え?」
「ちゃんの…幻覚が見える。こんなとこにいる訳ないのに…はは…」
虚ろな目をしながら笑う佐助。
意識はまだ完全には戻っていないらしい。
「俺…死んじまうのかな…?」
「何弱気な事言ってるんですか!佐助らしくないですよ!」
「そーかも…でももしそうなるなら…言っておけば良かった…」
「?」
「」
ボソッと聞こえた言葉。
だがその言葉は小さすぎての耳には届かなかった。
今何て?と聞き返そうとしたが、佐助は目を閉じて又眠ってしまったのだった。
先程佐助が何を言ったのか気になったが、今はそのままにしておこうと思った。
…そういえばあたしずっとここにいちゃマズいんだよね。
ここに来た事知られたら正座1時間だけじゃすまない気がする…。(その根拠は何処から)
佐助は幻覚が見えるとか言ってたから何とか誤魔化せそうだけど、さっきの兵士さんには見られた…。
あたしがここに来た事、内緒にしといて貰おーっと…。
NEXT
-------------------------------------------------------------------------------------------
ヒロインがやっと本陣に着けました。
資料不足なんでちょっと分からなかったとこあったりします。
例えば伊達軍本陣と武田軍本陣の距離と掛かる時間とかね。
相棒とうんうん唸って3時間に。
さて珍しく弱気な佐助はヒロインに何て言ったんでしょうかね(笑)
ご想像にお任せしますv
ちなみにこの話を相棒に見せたらラブコメとか言われてしまい・・・。
・・・実は最初、「」内の台詞は反転させたら読めるという仕掛けにしようと企んでました(笑)
と言うかマジでスランプっぽいです。
良いネタが書けない・・・(滝汗)
誰か私に文才と言う名の豪華玉手箱を分けて下さい(何)
ブラウザでお戻り下さい。