タイトル『第17話【さらわれちゃいました】』
「見つけたぜ真田幸村…一年前の決着今こそつけようぜ!」
「や…某は早く帰りたいでござる…なーんて…」
やる気満々な政宗に対して、幸村は帰る気満々だ。
むしろその事しか頭にないようだった。
ちなみに幸村の脳内では、今現在こんな事になっている。
殿に会いたい→95%、お館様に褒めて貰う→4.2%、お腹空いた→0.6%、政宗との決着→0.2%
武将としてこれはどうかと思うぞ真田源次郎幸村。
「どうした幸村。昔は儂の自慢の角をへし折りながら決着をつけたいと駄々をこねていたではないか」
「うぅ…だがしかし…今は殿に会いたいでござる…」
「?」
政宗はという言葉に反応した。
「おい、っつったら黒髪の変な服着てる女か?」
「何で伊達殿が知ってるでござるか」
「知ってるも何もさっき俺の本陣の近くで会った」
何。
幸村は一瞬自分の耳を疑った。
は甲斐の城で自分達の帰りを待ってくれているはず。
なのに政宗はさっき会ったと言っている。
これはもうあれしかない。
「伊達殿の見間違いでござる」
「んな訳ねえだろ。あの女は武田軍のだって自分から言いやがったからな」
「某は断じて信じぬ!殿がこのような場所に…ましてや戦場に来るはずなどないでござる!」
…すいません、このような場所に丸腰で来てるんですよユッキー…。
持ち技と言えば、写メのフラッシュ攻撃位でしょうか。(←目眩ましのつもりらしい)
と言うか私この場所にいてはまずいのでは?
何やら険悪な雰囲気になってきたので、そっとこの場をほふく前進しながら離れようとすると、いきなり誰かに首根っこを掴まれた。
掴んだのは伊達政宗。
「げ」
「よぅ。何かかすかに気配を感じるなぁと思ってたんだがまさか本人だったとはな」
「殿!?」
「は…はろー…」
しまった見つかっちゃった…。
あぁぁユッキーとお館様何か怒ってる!?
…そりゃそうだよね、甲斐の城で留守番してろって言われたの守らなかったんだし…反省。
「あ…あのー苦しいんでそろそろ離して貰えませんか?」
「あ?離したらあんた逃げるだろ。あんたはこれから俺と一緒に奥州に来て貰うぜ」
「へー奥州に…はー!?」
「何ー!?」
幸村とはほぼ同時に驚き、叫んだ。
「ななな何であたしが奥州に…や、行きたいなー♪とかちょっぴり思っちゃったりしまし…あわわ何でもありません!
てかあたしは武田の人間なんですよ!?」
あ…何か武田の人間がどうのって言うの口癖になってきたかも…。
「Ah?そんなの関係ねーよ。俺はあんたの事気に入ったから連れ帰りたいだけだ。Do you understand?」
無茶苦茶じゃないですかそれ…?
は展開について行けず、もうどうにでもなれ…と思った。
しかし幸村は黙ってはいなかった。
「そのような事は某がさせぬ!殿は返して貰う!」
武器を構え、政宗に飛びかかった。
そして政宗はを俵担ぎにすると、あろう事か何と片手で応戦し始めた。
「烈火!」
「いやー!そんな技出されたら我が身熱く燃えちゃうよー!!」
「心配すんな。すぐ終わらせてやるから」
繰り出される烈火をひらりとかわしながら笑う政宗。
先程お館様や謙信と戦い、かなりのダメージを喰らっているにも関わらず余裕だった。
「この真田幸村をなめるな!」
火焔車を発動させようとした幸村だったが、怒りに身を任せての攻撃だった為わずかに隙が出来てしまった。
それを見逃すはずもなく、政宗は思いっきりDEATH FANGを繰り出し幸村は吹き飛ばされた。
「ユッキー!」
「な…何のこれしき…」
態勢を立て直し政宗の追撃を防ごうとしたが、DEATH FANGの攻撃をまともに受けた体はいう事を聞かず、
真正面からMAGNUM STEPを喰らってしまった。
ぐらつく体で何とか立ち上がろうとしたが、足に力が入らず膝をついてしまった。
どうやらさっきの攻撃が急所にあたってしまったようだ。
「お前…一年前より弱くなってんじゃねーのか?」
「な…そんな事!………あるかもしれぬ…」
思えばここ最近修行を怠っていたような気がする…。
お館様との殴り愛しか思い浮かばないのは何故だ!?
しかも殿が甲斐に来てから、頭の中は殿の事ばかり考えてたような…。
佐助の話も右から左だったからよくハリセンですっぱたかれてたなぁ…。(しみじみ)
!?
ま…まさか某…武将失格!?
完全に自分の世界に突入した幸村をほっといて、政宗はを馬に乗せた。
「ちょっ、ちょっと待って下さいあたしまだ行くなんて一言も…!」
「ちぃっと眠ってな」
「へぶっ!」
政宗は問答無用での延髄に、軽く手刀を喰らわせた。
普通の女子であるはあっけなく気絶してしまった。
そしてそれを確認すると、政宗は奥州へと馬を走らせた。
幸村との決着はもうどうでもよくなったらしい。
「幸村あぁぁ!!が連れ去られてしもうたぞ!」
「…都が見えるでござる…」
「戻ってこい幸村あぁぁぁ!!!」
武田信玄の叫び声だけがむなしく辺りに響いたのだった。
そしてそれに呼応するかの如く、本陣で寝ていた佐助が
「旦那…自分の世界に入っちゃう癖どうにかしようよ…」
と呟いた。
NEXT
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幸村がへたれ過ぎました。
と言うか武将としてもう駄目駄目です(笑)
佐助がいたら幸村のトリップ解除してくれるんですが;;
伊達殿…ヒロインに手刀なんてやっちゃ駄目ー!!
それにしても戦闘シーン書くのってすっごい難しいなぁ;;
毎度へたれ文ですが何とか川中島篇終わりましたよ!
次回は新章・奥州編に突入!小十郎さんも出てきます。
そういえばこのBASARA夢をオフ友さん達に読んで貰うと毎回
「たまには最初から最後までシリアス書いてみて」とか「短編書いて」とか言われます。
短編はまだしも最初から最後までシリアスとか…僕には無理だ…!!(某ゲームの仮面キャラ調)
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