『第19話「しげざねですってば」』
「あのーこじゅさん」
「何ですか?」
「伊達ちゃんっていつもこうなんですか?」
「最終的には完璧にこなす方なのですが…いつも逃走しますよ」
はぁ…と溜息をつく小十郎。
今まで見張りの者をつけたり、縄で縛って逃げられないようにしたりと色々やってきたが、ことごとく失敗したそうだ。
そして今みたいに家臣を巻き込んでの政宗大捜索がおっ始められる訳で。
「…あたしの中の伊達政宗像が壊れていく…」
「?一体どのような方だと思ったんですか?」
「強くてかっこよくてクールで三日月が素敵なんですが腰辺りが破廉恥です」
「はっ!?」
「あっ!いえ何でもないです!」
今聞いてはいけない事を聞いてしまったような…小十郎は内心冷や汗をかいたが、あえてツッコまないようにした。
「そっそれよりもこじゅさん!伊達ちゃんは普段何処に隠れたりしてるんですか?」
「実は見つけた事がないのですよ。夕方辺りになると何処からかひょっこり現れるので…
全く一体何処をほっつき歩いてるのやら…」
半ば愚痴を漏らす小十郎の隣で、も必至に考えてみた。
あの伊達政宗が隠れそうな所…
いや、そもそもあんな堂々とした人が隠れるなんて想像出来ない…。
何処だろう…。
むやみやたらと高い所?城の天辺とか?(確認中)いる訳ないよね。
誰もいないだだっ広い場所で寝てそうな感じも…城内にいるってのも考えられるし…。
うーんと唸っていると、誰かがこちらに来た。
「おい小十郎見つかったか?」
「いやまだだ」
ん?誰だろうこの人。
んー何か見覚えが…。
「ったくしょーがねえなあの馬鹿殿も…どーせ見つかるわけないだろうけど一応くまなく探しとくから…っておっ!?
小十郎お前可愛い子連れてんなー」
「政宗様の奥方の様だ」
いやだから違うってば…。
でも誰なんだろう思い出せそうで思い出せない…。
「おーあんたが殿の嫁になるかー。噂には聞いてたけど初めて見たぜ。あっ、俺は伊達成実って言うんだ。宜しくな!」
「しげざね…?」
BASARAでそんな名前の家臣いただろうか…!?
私とした事が分からないなんてえぇぇ!
「あっ、あのしげざねって漢字どう書くんですか?」
「成功の成に実だけど?」
「あっ!思い出したなるみちゃんですか!」
「しげざねだから」
そうかそうか、なるみちゃんって「しげざね」って読むんだ!
通りで分からなかったはずだよ!
「こちらこそ宜しくなるみちゃん!」
「いやだからしげざね…」
「まぁ確かにそのまま読めばなるみだしな」
くっくっ…と笑いをこらえながら小十郎が呟いた。
この後から、なるみちゃんなるみちゃんと連呼されたおかげで、城の者達からにもなるみちゃんと呼ばれるハメになる事を
この時成実は知る由も無かった。
NEXT
------------------------------------------------------------------------------------------------------
成実さん登場。
今回は短めです;;
…すいません私も「なるみ」と呼んでました…(土下座)
これのおかげでBASARAトーク中に相棒を混乱させたのは言うまでもなく…。
相棒に言われるまでずっとなるみちゃんなるみちゃんって言ってたんですよ。
ちなみに元親なんて「ながそがぶもとおや」とずーっと呼んでました;;
ブラウザでお戻り下さい。