第22話【嫁姑戦争in米沢城】
「伊達ちゃんのお母様に物申す!」
ビシッ!と指を指し仁王立ちする。
余談ですが人に向かって指を指してはいけません。
良い子の皆さんは真似しちゃ駄目ですよ(By.小十郎)
一方政宗は、が何故怒っているのか分からず胃痛でうずくまっている小十郎に小声で聞いてみたが、
「もう知りません私は」と返された。
「なんじゃこのかしましい小娘は?」
冷たい視線でを見てくる政宗の母。
視線で人を殺せるんじゃないかというレベルだ。
ちょびっとばかりその視線が恐くて、ほんの少し怯んでしまったというのは皆には内緒である。
「あたしは武田軍の!伊達ちゃんの奥方にされちゃった者です!」
「Oh…されちゃったはここでは余計だぜ」
確かに本人の意思を完璧無視し、無理矢理奥州に連れ去り嫁にすると言ったのはこの俺だが…。
どうせ胸張って言うなら「伊達政宗の奥方だ!」と言って欲しかった…なんて母親の前では流石に言えず。
「奥方?お主がか?」
「な…何かそうなっちゃったんですよ」
聞くやいなや政宗の母は嘲るかの如く高笑いし始めた。
「何とまぁ…政宗お前はこのような小娘が好みなのかえ?片腹痛いわ。
こんな娘が奥方になれば奥州も終わりじゃのう?そうは思わんか小十郎」
「あ…いや…その…はぁ…。
(私に振るなー!!本音言うと殿が奥方で心底良かったと私は思ってるんですよ!
ほっとけないし危なっかしい所は多々ありますがあれはあれで可愛いですし…
とにかく政宗様には勿体ないお方なんですってば!!
むしろ私の嫁にき…ななな何を言ってるんだ私は!?)」
身分は政宗の母の方が高い為、意見したくともそれが出来ず今はただ頷くしかなかった。
この女性を前にするとその独特な雰囲気と威圧感でどうしてもすごんでしまう。
昔からそれは変わらず、幼い時の政宗がどんなに酷い事を言われていても自分にはどうする事も出来なかった。
ただ見ている事しか出来ない自分に毎度怒りとやるせなさが込み上げる。
それが影響してか、聞こえてくる副音声には容赦がなかった。
多少今回は錯乱気味だが。
「たっ確かにあたしは何の取り柄も無いただの女子高生ですけど…
でも自分の子供を罵倒する貴女よりはマシです!!」
「はて何の事やら?妾がいつ誰を罵倒したと?」
「うーわすっとぼけちゃったよこの人!!あたし聞いたんですから!
伊達ちゃんが醜いとか気持ち悪いとか声が破廉恥かつ腰が細くてセクシィーで抱きつきたいとか!!!」
言ってねー!!!!!!!!!(日本全土からツッコミ)
あの本多忠勝までもがビシッとツッコんでしまった(家康談)
「とーにーかーくー!大好きな伊達ちゃんにあーゆー事言うのは止めて下さい!
今度あんな事言ったら化粧濃いババアって言い返しますよ!!!」
「ぶはっ!」
政宗は思わず吹いてしまった。
小十郎に至っては目を丸くしている。
「なっ…誰が化粧が濃いババアじゃと!?気分が悪い!妾は帰る!」
嫁姑戦争in米沢城第一回戦
Win
「…やっちゃった…」
かんかんに怒った政宗の母が米沢城を出て行った後、は政宗の部屋の隅っこで自分の行動に後悔していた。
今にも湿気でキノコ類が生えそうな勢いである。
「あたしって熱くなったらすぐああなるからなぁ…よりによって化粧が濃いババアって…
でも伊達ちゃんの事悪く言うのは許せないし…何てったってBASARAキャラで一番好きな武将だし…
あーゆーれでぃがいず…いえあー…(←?)」
「いつまでそんな隅っこにいてるつもりだよ。」
「まちゃひこ…」
振り向くと母親の見送りを済ませてきた政宗が部屋に入ってきた。
「こじゅさんは?」
「あいつなら仕事の続きし始めてるぜ」
「そうですか…」
沈黙。
普段なら元気にマシンガントークするだが喋る気力もないらしい。
そんなの頬を政宗がつねり始めた。
「いひゃいいひゃいはにふんへふはー!?(痛い痛い何するんですかー!?)」
「よく伸びるな。餅みてえ」
「はにゃひてふははい〜(離して下さい〜)」
「面白えから却下」
「おひー!(鬼―!)」
何故こんな事をいきなりするのかには理解出来ず、最初は抵抗していたが
一向に離してくれそうになかったので諦めた。
「…はへひゃん(…伊達ちゃん)」
「Ah?」
「おほっへふ?(怒ってる?)」
「何で俺が怒らなきゃなんねーんだよ」
「はっへはへひゃんほおはーははひあんはほほひったひふはひのほほはんはひひらはいほに…」
「Sorry…流石に何言ってんのか分からねーから離すな…one more
please」
つねられた部分がほのかに赤くなりヒリヒリしたが、今のには気にならなかった。
「だからね?伊達ちゃんのお母様に勢いであんな事言っちゃったし
二人の事良く知らないのに首つっこんじゃったし…迷惑な事しちゃったなーって…」
「ったくそんな事気にしてんのかお前は」
「御免なさい…」
「怒ってるっつーよりは驚いたけどな」
「へ?」
「今まで俺を助けようとした人間なんて誰一人いなくてよ…
身分がどうのとか係わり合いになりたくないってのが理由だろうな。
面と向かって母上にあーゆー事言ったのはお前が初めてだぜ?ついでに吹いちまったのも久し振りだ。
おかげでスッキリした。Thank youな。」
「ど…どもです…///」
まさか御礼を言われるとは思わなかった。
てっきり母を卑下されて怒ってるんじゃないかとばかり思っていただけに。
「ところで」
「はい?」
「出会って二日目だっつーのにあんなでけぇvoiceであんな事言うとはな…」
「あんな事?」
はて…あたしでっかい声で何か言ったっけ?
…うわー思い当たる節が何箇所も…どれだ?あれかな?それともこれ!?
色々問題発言をしたのでどれだか検討もつかず悩んでいると、政宗は後ろからを羽交い締めにし耳元で囁いた。
「俺の事がそんなに大好きだったのか?」
「あ!!!」
しまっ…うっかり!!(IQサプリのすっきり調)
「そうかそうか大好きか大好きなのかだーい好「わっ…わー!!!リピートしないで下さいよ!!
恥ずかしい!!!てか耳元で喋るの禁止ー!!!ただでさえ破廉恥ボイスなのに!!」
慌てて政宗から離れようとするが、しっかり掴まれている為離れられない。
それ所か更に密着してくる始末。
「好きな女に大声で大好きと言われちゃあその想いに答えてやらねーとなぁ?」
「いっいえ答えてくれなくて結構ですファイナルアンサー」
「お前に拒否権はなしだ。つー訳で…」
「きゃー!!!」
畳に押し倒され頂かれそうになった寸前…
「政宗様ーお仕事お持ちしましたー(棒読み)」
ドガッ!!
巻物両手に片倉小十郎推参。
障子を足で蹴破り、倒れてきた障子が政宗にクリーンヒット!!
「こっこじゅうろ…てんめえぇぇ…」
「おやおや申し訳ありませんお邪魔してしまったみたいで(ニコッ!)」
「(助かったぁ…)」
「大丈夫ですか?」
「は…はい」
「…」
「こじゅさん?どっか具合でも悪いんですか?」
急に黙りこんでしまった小十郎を見て、は心配そうに顔を覗き込んだ。
「あ…いえ、そうではありません。ただ…殿がうらやましいなぁと思いまして…」
「うらやましい?もしかして伊達ちゃんに襲われたかったんですか?」
何でやねん。(BY.政宗&小十郎)
「ちちち違いますよ!身分も気にせず思った事を堂々と人前で素直に言える貴女がうらやましいと思ったんです!」
「あはは…」
「私も昔ああいう風に言える勇気があれば政宗様に辛い思いをさせずにすんだでしょうに…」
「伊達ちゃんは幸せだと思いますよ?主思いの家臣を持って」
「ならいいのですが…」
笑い合う二人をよそに、政宗はいまだに破れた障子が頭から抜けずもがいていた。
「真に主思いの家臣はこんな酷え事しねえ!!」
NEXT
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第一回戦があるって事は二回戦もあるって事ですか(自問自答)
大奥のような泥沼の女の戦い(隅田子談)なんて私は書けませんからいつも通りギャグ路線で逝きました。
それにしてもテスト直前という素敵に追い詰められた状況で打つといつもより長く打てます。
ちなみに頬をつねられているヒロインの台詞の6つ目。
隅田子曰く「解読難易度はLV.5」との事。
途中打ってた私も何が何だか分からずといった状況に陥りました(笑)
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