『第26話「小十郎の災難」』
作戦は実にシンプルかつ、お約束的なものになった。
佐助は病み上がりな状態なので、直接戦闘は何としてでも避けたいところ。
そこで幸村には囮になって貰い、米沢城で派手に暴れてる間に佐助がを助けるという、何ともありきたりな作戦(別に幸村は待機してても良かったのだが、本人がどうしても戦いたいとおかんにせがんだらしい)
そして、その作戦は現在行われている訳で…。
「うお館すぁぶあぁぁあ!!」
轟音があちらこちらで容赦なく聞こえてくる。
城門から入ればいいのに、城壁から突っ込んで破壊しながら入る幸村を、天守から眺めていた伊達三傑は揃ってこう言った。
「こいつアフォだ」と。
兵士達を薙ぎ倒していく幸村は、やがて天守にいた政宗の姿を見つけると大声で叫んだ。
「だぁぁてぇぇむぁぁさぁあむぅぅねぇえ!
いざ尋常に勝負!!今度は負けぬぅぁぁぁぁあ!!!」
「あんな事言ってますが…」
「やれやれ…しゃあねぇな」
勘弁して欲しいぜ…と言いながら己の愛刀を携えた政宗だったがふとある事に気付く。
「おい、そういやあの忍の姿がねえな」
「あれ?そういえば…」
「この携帯おかしい」
外で何が起きているのかも知らず、1人呑気に携帯画面を見る我等がヒロイン。
貴重な政宗の寝顔写真をGETして、うはうは状態だった。
だが沢山写メを取ったりして弄くってるにも関わらず、携帯の電池は底を尽きない。
以前携帯の電池が尽き、電源が切れてしまった事があった。
どうしようかと慌てていたが、次の瞬間電池が一気に回復。
電源が付き電池は、満たんの状態になっていたのだ。
以後、これの繰り返しで今に至る。
「不思議な事もあるもんだよねー充電してないのに回復するなんて…」
電池よりも何よりも、現代の女子高生が戦国時代に来た事が一番不思議でならないのだが…。
「まぁいいや!元の世界に帰れたら友達に写メ見せよーっと!」
ご機嫌なはやがてcrosswiseを口ずさみ始めた。
所々音程が外れているのはこの際気にしない。
「そういえば伊達ちゃん達来ないなぁ…どうしたんだろ?」
いつもなら政宗がこれでもかと言わんばかりに引っ付いてくるのに。
「それはねー真田の旦那が外で大暴れしてるからだよ」
聞き慣れた声。
窓の方を見ると、佐助が立っていた。
「佐助!」
「遅くなっちゃって御免ね〜。もう大丈夫だよ」
「待ってましたおかーん!大怪我してたから心配してたんだよー」
「そりゃどーも♪じゃあさっさとここから出て甲斐に帰ろうか。
気付かれるのも時間の問題だし」
を抱き上げ、早々に窓の外へ出ようとすると、背後からPHANTOM DIVEがとんできた。
寸での所でかわす佐助。
「あっぶねー…って伊達の旦那ぁ!?」
「やれやれお行儀の悪いお客さんにはお仕置きだな…姿がねえと思ったらこんな所にいやがったか」
「…もしかして俺様達が来る事バレバレだった?」
「当たり前だ。俺の優秀な家臣達が調べてくれてたからな」
「ちょっと待ってよ…伊達の旦那がここにいるって事は真田の旦那は…?」
「あっ見て見て!ユッキーとこじゅさんが!」
が指を指した方角を見ると、2人の姿がそこにあった。
「真田幸村の相手なら小十郎に任せてある」
「何故私がこんな目にぃぃぃ!!!」
よりにもよって、紅蓮の鬼を相手にする事になろうとは。
胃痛と吐血、そして恐怖のトリプルコンボが小十郎を襲う。
普段は仕事ばかりしている為、こんな強敵と戦う事は滅多にない。
幸村の覇気に気圧され、半泣き状態な上に刀を持つ手は震えまくって持っているのも精一杯という所だ。
ちなみに心の中は、自分に無茶な命令を出した政宗に対する憎しみでいぱーい。
そんな小十郎を、後ろから遠巻きに応援する伊達三傑の2人。
専ら小十郎を助ける気はなさそうだ。
「な…何か弱そうだが…容赦はせぬ!!参る!!」
「ぎゃーこっち来ないで!只でさえ薄幸なんですからー!!」
幸村の槍の攻撃を紙一重で避けまくる小十郎。
もう実家に帰りたい気分になった。
「…こじゅさん可哀相ですよ」
「俺もそう思う」
「Ha!小十郎は普段あんなだけどな…いざとなったら強ぇんだぜ。今に分かる」
自信満々に答える政宗。
だが、どう見たって幸村の方が優勢だ。
一体何を根拠にそう言えるのかは今の達には全く分からなかった。
というか気付けば3人揃って観戦モードになってしまっている。
そうこうしていると、ついに小十郎は幸村に追い詰められてしまった。
−マズイ死ぬ殺されるアホ宗恨む殿好きでした−
何やら色んな想いがごちゃまぜになり、錯乱状態に陥りそのままへたりこむ。
流石の幸村も何だか可哀相になってきて、槍を振り下ろすのを躊躇った。
「うわーんもう見てられない!あたし2人を止めに行くー!!」
「まぁ待て。もうそろそろだから大人しく見てろ」
「?」
佐助は、小十郎の様子が変わり始める事に気付く。
わずかだが小十郎の体から覇気のようなものが感じられるのだ。
「何か…嫌ーな予感…」
きっとロクな事ではない。
こういう勘に限ってよく当たる。
とその時、小十郎の体が閃光に包まれる。
その光は戦極ドライブを思わせるようなものだった。
あまりの眩しさに幸村は目が眩む。
「くっ…何でござるかこの光は!?誰かを思い出す!!」
幸村の脳裏には、「日輪!」と叫びまくる某戦国武将の姿が映る。
だがあの光よりはまだマシだった。
むやみやたらと紫外線に当たるよりは格段に(特に夏場)
やっと光がおさまり、目を開けた幸村が見たものは…。
「政宗様に刀を向ける奴はどいつだ…」
「…どちら様でござるか…?」
目の前に立っていたのは、幸村よりも身長がでかく顔に傷がある男。
そして何より、雰囲気からして物凄く強そうだ。
「「「…」」」
「…伊達ちゃん…あんなのアリですか?」
「Of course!!」
「冗談キツイぜ…」
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すいませんもう何が何だか分からなくなってきました(爆)
とりあえずうちの小十郎は恐怖を超越すると
戦極ドライブのような光に包まれあら不思議ゲーム版こじゅに変身しちゃいます。
普通は有り得ない事です。
しかしそんな有り得ない事を平気でやらかすのが管理人です。
そして最後は良い具合にフライングするのがオチです(笑)
それにしてもリラックマシリーズといいこれといい変身ネタ多いね!!
ブラウザでお戻り下さい。