『第8話「宝物が出来ました。」』



甘味処を後にした三人は、気の向くままに城下町の店をブラブラ歩いて見て回った。
は現代にはない珍しい品物に興味津々で、二人は質問責めにあい
佐助と幸村は改めてがこの時代の人間じゃないのだと思った。
途中装飾品の置いてある店を見つけ、は足を止める。


「どうしたの?」
「いやーこれユッキーに似合いそうかな…なーんて」


赤い簪を指指しながら言う。
どう見ても女の子が付ける物である。


「旦那に簪…
ぶっ!


想像したのか吹き出す佐助。


「今のままでも可愛いけどもっと可愛くなりますよ
絶対!


付ける気満々だ。

というか自分に付けようとは思わないのか。


「某は男でござる!可愛い等と言われたくないでござるよ!」


危うく簪を付けられそうになった幸村だったが寸での所でかわした。

あーぁかわされちゃった…。


「そーゆーのは殿が付けた方が似合うでござる!」
「あたしが?そうかなぁ…」


は長髪だが、普段は髪を結ったりしなければヘアピンすらしない。
現代では簪なんてお目にかかれないので、半ば興味本意で付けてみようとした。
が、慣れない作業なのでうまく出来ない。


「俺がやってあげるよ。後ろ向いて」


そう言って佐助はの髪に蒼い簪をさしてやった。
「有り難う!ど…どう…かな?」
「に…似合うでござる…」


顔を又真っ赤にしながら答える幸村。

やりましたお父さんお母さん。
ユッキーが似合うと言ってくれました。
幽体離脱寸前です(謎)

幸せに浸っていると、いきなり後ろからにゅっと佐助の腕が視界に入ってきた。


「はい」
「え?」


良く見るとの髪にさしていた蒼い簪は、いつの間にか佐助が
お買い上げしていたのだった。


「これ…」
「俺からの贈り物って事で」


先程おごって貰ったばかりなのに簪まで買って貰って、何だか申し訳ない気がしたが嬉しかった。
しかも異性から物を貰うのはこれが初めて。


「大事にします」


そう言うと佐助も満足そうな顔をした。


それを見ていた幸村はというと…

何だか妙に悔しい気がするのは何故だろう…。

何処までも
鈍感だった。
果たして自分の気持ちに気付く日は来るのだろうか!?



今日はこの世界に来て、初めての宝物が出来ました。
ちゃんと自分で付けられるように頑張ります!

NEXT

 

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今の所佐助がリードしてます。

ここで伊達ちゃんが登場していたらどうなっていたかは分かりませんが(笑)

お次はお風呂でのお話になります。

破廉恥警報発令すると思われます(何)

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