『「coolじゃなさ過ぎ」』



「政宗様仕事して下さいよー!」
「仕事よりまずコイツを片付ける方が先だ!」

最近、政宗が仕事をしなくなった。
以前も何かと理由を付けてはサボっていたけれど、今程ではない。
実はとあるナマモノが原因だった。
その原因は、先日米沢城に突如として現れた、謎のクマ・リラックマサムネである。
外見はクマなのだが、兜といい眼帯といい、政宗そっくりなのだ。
おまけに喋り方や性格までも似ている。
小十郎に巻物を届けに行く途中、廊下を歩いていると

このクマが、縁側でずんだ餅を頬張っているのをが偶然見つけたのだ。
仕事のし過ぎで幻覚を見ているのだろうと決め付け、スルーすると何とそのクマは何を思ったのか、

カルガモの如く、後ろをテクテク何処までも付いてきた。
以来、ずっと一緒に行動している。
だがそれを見て気に喰わないのは、政宗本人だった。
政宗は、幼い頃からにベタ惚れしている為の隣はずっと自分だと思っていた。
それなのに、いきなりやってきた自分似のクマにその場所を奪われ、

おまけに仕事が終わった後の楽しみの1つだったの膝枕までもが、今ではリラックマサムネのくつろぎ場所になってしまった。
そんなこんなで、政宗とリラックマサムネの壮絶な喧嘩がほぼ毎日のように続く事になり、仕事が進まずや伊達三傑は困り果てていた。


「まーさーむーねーさーまー!いい加減にしないと怒りますよー!!」
「HA!お前が怒っても全然迫力ねーんだよ!寧ろ可愛いだけだぜ!」
「なっ!?それを言うなら政宗様の方が可愛いじゃないですかー!
 膝枕の最中猫みたいに甘えてくるとことか…!!」
ちゃん…それ以上言わないで下さい
お願いしますマジ勘弁して下さい


隣で聞いていた成実は、真っ青だった。
猫みたいに甘える政宗の姿は、精神的にキツかったらしい。
想像するんじゃなかったと後悔した。
綱元は相変わらず無口無表情だったが、よく見ると膝がガクガクしている。
小十郎は、いつもと同じく吐血で倒れていた。


「おいてめーら今失礼な事考えただろごふっ!!
「きゃー政宗様ー!!」


リラックマサムネの十八番「リラックマグナムステップ」をモロに喰らい、

よそ見をした政宗は鼻血を出し倒れてしまった。
ちなみにこのリラックマグナムステップという技は、ステップを全くしない只の突進攻撃(雷属性)なのだが、

技のレベルがMAXになると追尾機能が付き、標的を地平線の彼方まで追い続ける非常に厄介かつしつこい技なのだ!


「しっかし梵天も毎回毎回よくやるよなー。同じ技何回喰らってるんだよ」
「今日だけ…で祝10回目…だ」


いちいち数えている綱元。
観察日記もしっかり付けているらしい。


「1度喰らった技を2度も喰らうのは三流がやる事とはよく言うけど
 ここまできたら只のアホだよな」


成実の言葉に、リラックマサムネもうんうんと頷いていた。
政宗が気絶しているのをいい事に、言いたい放題だ。
倒れた政宗の背中に乗っかり、勝ち誇ったポーズをしていたリラックマサムネだったが、

流石に疲れたのかお昼寝モードに入ろうとした。
に膝枕をしろと着物を引っ張りながら催促する。
態度は偉そうだが、これがこのクマの甘え方なのだ。
どっちかと言うと、甘え下手だろう。
仕事があるから今はダメと、心を鬼にして断ったらショックだったのか、三日月がしぽーんと取れた。





気絶した政宗は小十郎達に任せは机に山積みにされている仕事を片付けようと、作業に取り掛かり始めた。
筆は進むのだが、集中出来ない。
どうしてもあのクマの事が気になってしまう。
しっかりせねば!と気合いを入れたその時、リラックマサムネが部屋に入ってきた。
やはり顔はしょぼんとしている。


「どうしたの?」
「眠れない。いつもなら1分も経たずに爆睡出来るのに
 最近お気に入りのcushionじゃ安眠出来なくなっちまった」


そう言うと仕事中にも関わらず、強引にの膝の上に乗っかり丸まってしまう。
しょうがないなぁ…と思いつつ、そのまま寝かせてやる事にした。
そしては、膝の上ですやすやと寝始めた小さなクマを起こさないように、気を付けながら仕事を再開する。
今度は集中して仕事をこなす事が出来た。





数時間が経ち、仕事の大半を終わらせたの元に、やつれた政宗がやってきた。
どうやら小十郎に説教された挙句、溜まりに溜まった仕事を無理矢理させられたらしい。
生ける屍状態になっていた。


「お疲れ様でした政宗様」
「Game版に変身されて大変だったぜ…説教だけで軽く死ねると思った…
「刀振り回していらしたでしょうあの方」
「そんな生易しいもんじゃねぇよ…っとあのクソクマ何処行った?」


ここにいますと自分の膝を指差す。
又コイツは…とつまんで放り投げたい衝動に駆られたが、幸せそうな寝顔を見るとそんな考えも失せた。


「寝てる時が一番可愛いと思いません?」
「確かにな…起きてる時は生意気っつーか憎たらしいっつーか…」
「政宗様も寝てる時が一番可愛いんですよ?」
「冗談じゃねぇ。男が可愛いなんて言われて喜ぶ訳ねーだろ。coolって言え」


半ば八つ当たりするかの如く、リラックマサムネの頬をつまむ。
リラックマサムネもしかめっ面で「うーん…」と唸りながら、政宗の指をペシペシひっぱたいていた。
その様子を見てクスクス笑う


「私政宗様よりリラックマサムネの方が好きです。
 政宗様より素直だし可愛いですから♪」
「おい…それは聞き捨てならねえな」
「んーと…政宗様はどっちかと言うと愛してるの部類に入ります」


ニコニコ笑いながら、さらりと爆弾投下。
本人はただ素直な気持ちを言っただけなのだが、端から聞けば告白以外のなにものでもない。
これには流石の政宗も驚いた。


「政宗様?如何なさいました?」
「何でもねえよ…」
「頭から煙が出てますが…」
何でもねえ!!


この後、珍しく顔を真っ赤にさせた政宗がの部屋から慌てて出ていくのを、伊達三傑が見ていたとか。


FIN

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隅田子のリクエストで書きましたリラックマサムネ夢。
オチはへたれ政宗寄りになりましたが。
ほのぼの甘々純愛モノを目指して書いてみたんですが
見事玉・砕!!
自分から進んで地雷踏んだ気分です(笑)
誰か私にカッコイイ伊達殿夢の書き方を教えて下さい!!
ブラウザでお戻り下さい。


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